【グラフィック】
データ容量が12GBちょい。グラフィックが心配だったのですが、ムービーも通常プレイ時もとても雰囲気があり、渋美しいです。
木造建築や土塀の鄙びた感じ、甲冑や刀槍、衣服の質感など「おぉ〜日本の渋さ全開じゃないですか」と感嘆。
デザインセンスがいいんでしょうか、戦国時代をモチーフにしたゲームは過去にもいくつもありましたが、それらに比べて抜きん出ているというか。
建物のスケールや朽ちた感じなど、隻狼の方が現実感があり、移動時などで見とれてしまいます。
【戦闘システム】
デモンズソウルやダークソウルシリーズとは異なり、超接近戦での攻防を求められます。
鍔迫り合いに近いというか、お互いが死地の間合いに入ってのやりとり。
弾く、跳ねる、踏み込む。雑魚キャラが雑魚ではなく、自キャラと同等に渡り合える強さがあるのも好印象です。
感銘を受けたのは、槍を持った相手との戦い方。一歩前に踏み出し、槍との間合いを詰めて懐に入ることで優位に立つ。
これは従来の横や後ろに避けるゲームとは戦い方が異なりますが、文献等々で槍との戦いを鑑みるに、これそこがリアルな戦法。
中ボスやボスなどに相対すると恐怖心が湧き、操作をする手が震えますが、その恐怖心を克服して相手の間合い(死地)に踏み込んで攻防しなくては勝機を得られません。
一瞬の判断の停滞や操作の誤りで訪れる死。接近戦の恐ろしさを嫌というほど体感させてくれます。他のゲームでは感じたことのない素晴らしい独自性ですね。
【総評】
アクションゲームですが、サクサクと進めるタイプではなく、マップや敵の配置の把握、雑魚キャラの掃討、トライ&エラーを前提とした中ボス・ボスの研究など下準備としてやることは多いです。
じっくりと腰を据えて取り組むアクションゲームです。忍耐力と克己心のある人にオススメ。
歯ごたえはありすぎますが、ステージやキャラの造形、戦闘システムなど個人的にはとても気に入りました。
【追記】
巷では理不尽云々と言われていますが、回復アイテム等々は銭で購入できますし、雑魚敵が復活するので序盤でもスキルポイントを稼ぐことが可能です。デモンズソウルに比べれば、結構親切設計かなと感じます。
【クリア後の感想】
5月3日に不死断ちルートでクリア。
クリアできない方へのアドバイスとしては、「危」以外の攻撃は防御か弾き。
「危」が出た場合は、見切りかジャンプ、相手との距離を取る。
これを基本とし、相手の攻撃パターンを覚えれさえすれば、難易度がぐっと下がります。
雑魚、中ボスがチュートリアル的な役目を果たしているので、そこで弾きや見切りを習得。ボスは、防御をしながら攻撃パターンの把握に努める。
雑魚や中ボスなどプレイヤーがスキルアップできるように配置されています。ものすごく練られたゲームデザインだと感じました。
低評価の意見もうなづける部分もありますが、個人的にはダークソウル、ブラッドボーン、そのほかのゲームを大きく上回る秀作。大満足の作品でした。