「Sub Pop」レーベル・コンピレイションへの参加、EP 「Screaming Life」のリリースで、シアトル・シーンの基礎を築いた SOUNDGARDEN。既にメジャーからの誘いはあったものの、「今はまだ自由にやりたい」との思いからインディーズよりフル・アルバム「ウルトラメガ OK」をリリースした彼ら。これで一気に名を上げ、本作で待望のメジャー・デビューとなった。
低音で吐き捨てるようなヴォーカルが多いグランジ系。しかしこのバンドは違う。クリス・コーネルはコブシを回す荒々しい歌い上げが特徴。男性では滅多にいない超高音で、ツェッペリンの「Communication Breakdown」を、更に高い別のメロディーに変えて歌うほど。それでいて、低音を叩きつける曲でも十分な声量がある。グランジ随一のシンガーと言っていい。
BLACK SABBATHのヘヴィネスと、LED ZEPPELINのグルーヴを、現代に再現したとも言われ、この系列の音楽としては正統派である。そのサウンドの核は、日本人ベーシスト:ヒロ・ヤマモトその人だ。大学での修士号取得のため、本作が最後の作品となってしまう。しかし彼が去った後、グルーヴの質が、ワールド・ミュージック的なものに変化。初期のうねりまくる荒々しさはかなり失われてしまう。
また、高音で徹底的に歌い上げていたのも、本作が最後で、以後はラフに歌う低音の曲が増えていく。鬱積したアメリカの若者らしい荒涼感。一方で伝統的な音も素直に受け継いだ本作は、バランスという意味で、彼らの代表作であると思う。
タイトル曲的な「Loud Love」、艶のある高音の節回しが鮮烈な「Hands All Over」など、印象的な曲が目白押しだ。「爆発する音が欲しい」と歌いながら、意外にピュアな詞もまた魅力。
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Louder Than Love | A&M Records | CD 5252 | 1989-08-24 | 075021525221
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Louder Than Love (ラウダー・ザン・ラヴ) | Universal | PCCY-10004 | 1989-09-21 | 4988013109537
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Louder Than Love | Polydor | 395252-2 | 1989 | 0082839525220
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Louder Than Love (ラウダー・ザン・ラヴ) | Universal | POCM-1928 | 1994-01-26 | 4988005136176
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Louder Than Love (ラウダー・ザン・ラヴ) | Universal | UICY-78649 | 2018-03-14 | 4988031268797
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曲目リスト
1 | Ugly Truth |
2 | Hands All Over |
3 | Gun |
4 | Power Trip |
5 | Get on the Snake |
6 | Full on Kevin's Mom |
7 | Loud Love |
8 | I Awake |
9 | No Wrong No Right |
10 | Uncovered |
11 | Big Dumb Sex |
12 | Full on (Reprise) |
登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 製品サイズ : 12.4 x 14.1 x 1.19 cm; 104.04 g
- メーカー : A&M
- EAN : 0075021525221
- 商品モデル番号 : 2013304
- オリジナル盤発売日 : 1989
- レーベル : A&M
- ASIN : B000002GIH
- 原産国 : アメリカ合衆国
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 64,511位ミュージック (ミュージックの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,358位ヘヴィーメタル
- - 11,176位ロック (ミュージック)
- - 13,868位輸入盤
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年11月10日に日本でレビュー済み
2019年1月16日に日本でレビュー済み
僕がこのアルバムを初めて聴いた89年には、「グランジ」とか「オルタナ」とかいう言葉は全く普及していなくて、彼らの様なアーティストというのは、あくまでメタルの亜種といった扱い方をされていました。
実際、本作にはメタルの真骨頂でもある外連味のある、そしてはったりの効いたナンバーや演奏というのは全く存在していなくて、ひやすらトリッピーかつヘヴィに淡々と展開していく楽曲が中心となってラインナップされており、当時は正直地味で退屈な作品だなぁなどと感じていたものでした。
しかしながら、今になって聴いてみると、彼らが実に巧みなところを突いて独自のハードロック・サウンドを構築していたんだなということを、改めて再認識することが出来ます。
60年代の終わりから70年代の初めにかけて、シーンに登場したばかりの頃のハードロックというのは、明かにサイケロックの分派としての性格を継承していて、当時の作品中にもそうしたスタイルというのはしっかりと反映されています。
ツェッペリンの「Dazed and Confused」や「Whole Lotta Love」なんていうのは、そういった方向性の最も典型的な例として取り上げることが出来ると思います。
しかしながら、こういったスタイルというのは、その後殆ど追求されることなく、サイケデリックというキーワード自体が完全にシーンから消え失せてしまうことになりました。
ハードロックに対し、誰もアシッド感やトリッピー感を求めなくなってしまったからです。
サウンドガーデンを始めとするグランジ系のハードロッカーたちは、ここに着目しました。
未だ開拓されていなかったフィールドに焦点を当て、自らのロックサウンドに対して超強力に注入してみせたのです。
これが、全くもって虚を突く斬新な方法論となり、結果彼らは一気に注目を浴びることとなったのです。
この「グルーヴ感」の導入というは、当時のメタル・シーンにももの凄い衝撃をもたらすこととなり、メタリカのラース・ウルリッヒもこれを口にしていた記憶があります。
タテノリ一辺倒だったハードロックに、「グルーヴ」や「横揺れ」導入の可能性について大いにインスパイアすることになったのです。
デフ・トーンズやクリードなど、後に登場してくるヘヴィロック・シーンのビッグネームたちも、本作の存在が無ければ生まれてこなかったかもしれません。
次作や次々作の陰に隠れてやや印象の薄くなりがちなアルバムではありますが、その影響力には計り知れないものがあったことを確信しています。
実際、本作にはメタルの真骨頂でもある外連味のある、そしてはったりの効いたナンバーや演奏というのは全く存在していなくて、ひやすらトリッピーかつヘヴィに淡々と展開していく楽曲が中心となってラインナップされており、当時は正直地味で退屈な作品だなぁなどと感じていたものでした。
しかしながら、今になって聴いてみると、彼らが実に巧みなところを突いて独自のハードロック・サウンドを構築していたんだなということを、改めて再認識することが出来ます。
60年代の終わりから70年代の初めにかけて、シーンに登場したばかりの頃のハードロックというのは、明かにサイケロックの分派としての性格を継承していて、当時の作品中にもそうしたスタイルというのはしっかりと反映されています。
ツェッペリンの「Dazed and Confused」や「Whole Lotta Love」なんていうのは、そういった方向性の最も典型的な例として取り上げることが出来ると思います。
しかしながら、こういったスタイルというのは、その後殆ど追求されることなく、サイケデリックというキーワード自体が完全にシーンから消え失せてしまうことになりました。
ハードロックに対し、誰もアシッド感やトリッピー感を求めなくなってしまったからです。
サウンドガーデンを始めとするグランジ系のハードロッカーたちは、ここに着目しました。
未だ開拓されていなかったフィールドに焦点を当て、自らのロックサウンドに対して超強力に注入してみせたのです。
これが、全くもって虚を突く斬新な方法論となり、結果彼らは一気に注目を浴びることとなったのです。
この「グルーヴ感」の導入というは、当時のメタル・シーンにももの凄い衝撃をもたらすこととなり、メタリカのラース・ウルリッヒもこれを口にしていた記憶があります。
タテノリ一辺倒だったハードロックに、「グルーヴ」や「横揺れ」導入の可能性について大いにインスパイアすることになったのです。
デフ・トーンズやクリードなど、後に登場してくるヘヴィロック・シーンのビッグネームたちも、本作の存在が無ければ生まれてこなかったかもしれません。
次作や次々作の陰に隠れてやや印象の薄くなりがちなアルバムではありますが、その影響力には計り知れないものがあったことを確信しています。
2017年7月22日に日本でレビュー済み
何の才能にも恵まれず、平凡な人生を歩む私には、計り知ることの出来ない何かに導かれ、2017年5月17日クリスコーネルは、この世を去ってしまいました。
これまでも多くの才能が、天寿を全うすることなく、この世を去ってしまった事実。
有り余る才能を持ったアーティストを知ることの出来た喜びと、2度と会えなくなってしまったことへの喪失感。
停滞していたシーンを塗り替え、多くの人々を魅了しながら、フォロワーを牽引し続けた才能。
それでも凡人である僕は、何らかの形で作品が残り、後世に継がれていく事への憧憬を抱きながら、素晴らしい才能に出会えた喜びを、作品を通じて噛み締め、これからも生きていくのだと思います。
R.I.P.
これまでも多くの才能が、天寿を全うすることなく、この世を去ってしまった事実。
有り余る才能を持ったアーティストを知ることの出来た喜びと、2度と会えなくなってしまったことへの喪失感。
停滞していたシーンを塗り替え、多くの人々を魅了しながら、フォロワーを牽引し続けた才能。
それでも凡人である僕は、何らかの形で作品が残り、後世に継がれていく事への憧憬を抱きながら、素晴らしい才能に出会えた喜びを、作品を通じて噛み締め、これからも生きていくのだと思います。
R.I.P.
2012年1月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
サイケデリックで陶酔を誘うリフ!
駆り立てるようなハードコア臭のベースにヴォーカル!
混沌のようで統一感のある構成!
うねるとよく表現される彼らの音楽性は、まさにこれを差しているような気がする。
当時のメインストリートとは異なる、いかにもオルタナティブな音楽であるし、
彼らとて、このサイケデリックな路線には回帰しなかった事を考えると、
貴重な作品なんだなーと改めて思った。
駆り立てるようなハードコア臭のベースにヴォーカル!
混沌のようで統一感のある構成!
うねるとよく表現される彼らの音楽性は、まさにこれを差しているような気がする。
当時のメインストリートとは異なる、いかにもオルタナティブな音楽であるし、
彼らとて、このサイケデリックな路線には回帰しなかった事を考えると、
貴重な作品なんだなーと改めて思った。
2005年1月24日に日本でレビュー済み
御案内させていただきます。次のアルバムバッドモーターフィンガーで大ばけするわけだが、その前段階のアルバム2枚目。かちっとしたアルバムではなく、ブレイクする予兆を感じさせるやや散漫なアルバム。サバスやツエッペリンのイディオムをうまく取り込みグランジの波にのったバンド。よくも悪くもブレイク前夜のアルバム。(6点)
2005年5月11日に日本でレビュー済み
前のULTRAMEGA-OKは音楽史的には有名で、SUPERUNKOWNを凌ぐほどだ。
だが、BAD MOTORFINGERを聴いたあとでも、本作は最高傑作であるという見方をする。
クオリティが高く飽きない。LedZeppelinやBlackSabbathの影響を受けているのは確かだ。只、当時のSoundGirdenはシアトルで事実上No.1バンドでありもっとも完成されていたと思われる。あのカートコバーンもオーディションを受けたがったというほどだ。(実際、NIRVANA『BLEACH』で参加していたギタリストジェイソンエバーマンはSoundGirdenに在籍したこともあった。)
陰鬱なやりばのない若者達の雰囲気、世界観などが鮮やかな音楽によって表現されている。SOUNDGARDENが色鮮やかな音楽であるとすると、もっとも鮮やかなのは紛れも無くSUPERUNKOWNだと思うが、本作は深いグレーといったところか。晴れ晴れしない気分の時に聴くと、和まされる作品であると同時に個人的には90年代ロックNo.1と言って良いものだと考える(10年、20年経っても聴くに耐えうる傑作)。
だが、BAD MOTORFINGERを聴いたあとでも、本作は最高傑作であるという見方をする。
クオリティが高く飽きない。LedZeppelinやBlackSabbathの影響を受けているのは確かだ。只、当時のSoundGirdenはシアトルで事実上No.1バンドでありもっとも完成されていたと思われる。あのカートコバーンもオーディションを受けたがったというほどだ。(実際、NIRVANA『BLEACH』で参加していたギタリストジェイソンエバーマンはSoundGirdenに在籍したこともあった。)
陰鬱なやりばのない若者達の雰囲気、世界観などが鮮やかな音楽によって表現されている。SOUNDGARDENが色鮮やかな音楽であるとすると、もっとも鮮やかなのは紛れも無くSUPERUNKOWNだと思うが、本作は深いグレーといったところか。晴れ晴れしない気分の時に聴くと、和まされる作品であると同時に個人的には90年代ロックNo.1と言って良いものだと考える(10年、20年経っても聴くに耐えうる傑作)。
他の国からのトップレビュー

Andrew Gallant
5つ星のうち5.0
Soundgarden at its roots!!
2024年3月9日にカナダでレビュー済みAmazonで購入
This is my favorite Soundgarden album. The vinyl was excellent and sounded so good on my system. Very happy to add this album finally to my collection!!

Ararath Gaxiola
5つ星のうち5.0
Algo bien
2024年1月28日にメキシコでレビュー済みAmazonで購入
Súper padre

Prissy Patricks
5つ星のうち5.0
Classic Soundgarden! Real. Raw, and just a taste of what was to come!
2020年10月21日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
Louder than Love is an excellent record showcasing the raw energy and relentless agression the young Seattle band possessed that took them to the top of the world in a few short years after it's release. Its cheeky jabs at hair metal cliches are delightful along with the powerful messages of saving mother earth and being under the control of politicians and corporations. Cornell presents his genius by writing music and lyrics to the records most memorable tracks along with his once in a lifetime voice which only gets better as the years went on, a classic and a favorite.

kashyap
5つ星のうち3.0
The outer cover is bent.
2019年12月27日にインドでレビュー済みAmazonで購入
Good quality vinyl but the package was damaged. The cover is bent from the corners. The seller should be more carfull while packaging.

Gabriele
5つ星のうち5.0
Vinile
2019年6月24日にイタリアでレビュー済みAmazonで購入
Un Disco strepitoso, seminale, a mio avviso il miglior album dei Soundgarden. Chris Cornell una vera forza della natura, ma è tutta la band che "viaggia" alla grande. In formato vinile, si sente egregiamente, i primi due brani da brividi. Soddisfatto dell'acquisto.